「50坪ってどれくらいの広さなんだろう」
「50坪でどんな家が建てられる?」
50坪は約165.29㎡で、6人制バレーボールコート約1.02面分の広さです。
ただし、敷地50坪と延床50坪では、建てられる家の大きさがまったく異なります。
土地50坪で使える建築面積は、建ぺい率や容積率、土地の形によって決まるためです。
広さの目安と5つの間取り例を押さえると、庭や駐車場まで含めた計画を立てやすくなるでしょう。
また、解説に入る前に家づくりを失敗させないために1番重要なことをお伝えします。
それは、1番最初にマイホーム建設予定に対応している住宅メーカーからカタログを取り寄せてしまうこと。
これから30年、40年と生活をするマイホーム。絶対に失敗するわけにはいきません。
家を建てようとする人がよくやってしまう大きな失敗が、情報集めよりも先に住宅展示場やイベントに足を運んでしまうこと。
「とりあえず行ってみよう!」と気軽に参加した住宅展示場で、自分の理想に近い(と思い込んでしまった)家を見つけ、営業マンの勢いに流され契約まで進んでしまう人がかなり多いのです。

はっきり言って、こうなってしまうと高確率で理想の家は建てられません。
もっと安くてもっと条件良く高品質の住宅メーカーがあったかもしれないのに、モデルハウスを見ただけで気持ちが高まり契約すると、何百万円、場合によっては1,000万円以上の大きな損をしてしまうことになるのです。
マイホームは人生の中でもっとも高い買い物。 一生の付き合いになるわけですから、しっかりと情報収集せずに住宅メーカーを決めるのは絶対にやめて下さい。
「情報収集しすぎ」と家族や友人に言われるくらいで丁度良いのです。
とはいえ、自力で0から住宅メーカーの情報や資料を集めるのは面倒ですし、そもそもどうやって情報収集すればいいのか分からない人も多いでしょう。
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それでは解説をしていきます。
50坪の土地は狭い?広い?例えると広さはどれくらい?

50坪は約165.29㎡です。正方形の土地なら、1辺は約12.86mになります。
不動産広告の基準で1畳を1.62㎡として換算すると、約102畳相当です。実際の畳寸法では差が出ます。
長方形なら、間口10mに対して奥行き約16.53mが50坪の一例です。土地の形で見た目や動線は変わります。
6人制バレーボールコートは18m×9mの162㎡なので、50坪はコート約1.02面分です。
ここでいう50坪は敷地面積です。延床50坪は各階の床面積を合計した約165.29㎡を指し、土地50坪と同じ意味ではありません。
注文住宅の広さの平均は約38坪
「2025年度フラット35利用者調査」によると、注文住宅の全国平均住宅面積は118.4㎡でした。
1坪を約3.3058㎡として換算すると、住宅面積は約35.8坪です。これは敷地ではなく建物の延床面積を示します。
土地付注文住宅の敷地面積は、全国の中央値で206.1㎡、約62.3坪です。住宅面積の平均は110.3㎡、約33.4坪でした。
50坪の土地は同調査の敷地水準より小さいものの、住宅規模や建築制限に応じて庭と駐車場を検討できる広さです。
50坪の広さに家を建てるときの価格相場は?

2025年度の土地付注文住宅では、平均住宅面積110.3㎡に対する平均建設費が3,737.6万円でした。
平均土地取得費は1,575.3万円で、建設費との合計は5,312.9万円です。50坪限定の価格ではありません。
注文住宅の全国平均は、住宅面積118.4㎡、建設費4,259.8万円でした。
地域や仕様が異なるため、この平均単価を延床50坪の住宅へ単純に掛けて価格を断定することはできません。
4人世帯の125㎡は、一般型誘導居住面積水準の「25㎡×世帯人数+25㎡」による目安です。
125㎡は豊かな住生活を想定した水準で、一律に必要な面積ではありません。予算検討では面積と仕様をそろえた見積もりが必要です。
参考:2025年度フラット35利用者調査:住宅金融支援機構 (jhf.go.jp)
50坪の土地に建てられる家の広さ・住める人数はどれくらいか

敷地50坪でも、延床50坪の家が必ず建てられるわけではありません。
建築面積は建ぺい率、各階を合計した延床面積は容積率の上限内に収めます。
住める人数は敷地面積では決まりません。建築後の延床面積と間取りを基準に考えてください。
建ぺい率・容積率・建築制限とは?
50坪の土地で建物に使える面積を知るには、建ぺい率と容積率の両方を確認する必要があります。
建ぺい率50%なら、建物を真上から見た面積の上限は25坪です。
容積率100%なら、各階を合計した延床面積の上限は50坪になります。
指定される割合は、用途地域や前面道路の幅員など敷地ごとの条件で変わります。
建ぺい率と容積率に加え、高さ制限や斜線制限も間取りへ影響する条件です。
建ぺい率とは?
建ぺい率は、敷地面積に対する建築面積の割合です。
建築面積は建物を真上から見た水平投影面積で、一般には1階部分に近い広さとなります。
50坪の土地で建ぺい率が50%なら、建築面積の上限は25坪です。
容積率とは?
容積率は、敷地面積に対する各階の床面積を合計した延床面積の割合です。
50坪の土地で容積率120%なら、延床面積の上限は60坪になります。
2階建てを30坪+30坪にするには、建築面積30坪を許容する建ぺい率60%以上も必要です。
建ぺい率50%では建築面積が25坪までなので、2階建てだけでは延床60坪を使い切れません。
建築制限とは?
建物には建ぺい率と容積率のほか、道路や高さ、採光に関する制限があります。
低層住居専用地域では、建物の高さが10mまたは12mに制限される場合があります。
2025年4月1日以降に着工する原則すべての新築住宅は、省エネ基準への適合が義務化されました。木造戸建住宅の建築確認対象と審査省略制度も見直されています。
【一般的な住宅地】建ぺい率60%・容積率100%の場合
50坪の土地に建ぺい率60%、容積率100%を当てはめて計算します。
60%・100%はシミュレーション条件で、個別敷地の標準値ではありません。
用途地域や前面道路幅員、角地緩和、地区計画などを確認したうえで判断してください。
- 建ぺい率:50坪×60%=1階の床面積が30坪
- 容積率 :50坪×100%=延床面積が50坪
この条件を理論上限として考えると、家のタイプ別の広さは次のようになります。
- 【平屋】延床面積が30坪の家
- 【2階建て】1階と2階それぞれ25坪ずつの家や、1階が30坪なら2階が20坪の家
- 【3階建て】例えば1階と2階が20坪ずつ、3階が10坪の家など
広いLDK付きの4LDK、駐車場3台、中庭付きの家など可能
延床50坪の2階建てなら、20畳程度のLDKと6~8畳程度の個室4室を組み合わせる余地があります。
3LDKや2LDKなら、玄関や洗面室を広げたり趣味の部屋を設けたりする選択肢も生まれるでしょう。
建築面積を25坪~30坪とすると、敷地には計算上20坪~25坪が残ります。
駐車ますの目安は、小型乗用車用が幅2.3m×奥行5.0m、普通車用が幅2.5m×奥行6.0mです。車路や乗降場所、門柱も含めて台数を判断します。
居住人数は延床面積で考えます。延床50坪は約165.29㎡です。一般型誘導居住面積水準では5人世帯が142.5㎡、6人世帯が166.25㎡なので、おおむね5人世帯の水準を満たします。
【高級住宅地など】建ぺい率30%・容積率60%の場合
低層住居など高級な住宅地では、日当たりなど快適な環境を維持するために、建てられる家の高さや広さにこのような制限を設けている地域もあります。
この条件の場合、建てられる家の大きさは下記のようになります。
- 建ぺい率:50坪×30%=15坪
- 容積率 :50坪×60%=30坪
このことから、家のタイプ別にみると下記のような広さの家が建てられます。
- 【平屋】15坪の家
- 【2階建て】1階、2階ともに15坪の床面積を有する家
3LDKの家、駐車場3~4台分、広い庭付きの家など可能
つまり、2階建てで30坪の延床面積の家を建てる場合でれば、一般的な玄関、廊下、洗面室の広さで、15~20畳程度の広さのLDK、6畳程度の部屋が3つ、水回りや玄関、収納といった間取りを作ることが可能です。
2階建て住宅であれば4~5人程度、平屋であれば2~4人程度が住むことのできる広さでしょう。
また、土地に占める建物の割合が少ないので、その分駐車スペースや庭として思いっきり活用することも可能。
ガーデニングやバーベキューを楽しめるなど、季節の移り変わりや自然を楽しめる住まいとなるでしょう。
もし物置やガレージを置く場合には、建物の面積から引かなければならない点だけ注意しましょう。
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プロが教える50坪の家4つの間取り

ここまでは土地の広さについて紹介してしてきましたが、実際どのような家が建てられるのか気になる方も多いと思います。
そこでここからは、50坪の土地に建てられる家の間取りについてご紹介します。
50坪そうとうの土地に建てられる家には以下のような形が考えられます。
- 平屋の家
- 庭付きの家
- 3階建ての家
- 完全分離の2世帯住宅
- ビルドインガレージ付きの家
50坪の土地に庭付きの平屋を建てる
平屋は生活空間を1階へまとめられるため、階段を使わない動線をつくれます。
一方、2階建てと同じ延床面積を確保するには、より大きな建築面積が必要です。
中庭やコの字型の間取りを採用すると、建物の中央側にも採光や通風を取り込みやすくなります。

(画像:中庭のある家 | 茨城セキスイハイム | 茨城県の住宅メーカー(ハウスメーカー) (ibaraki-heim.co.jp))
隣家が2階建てや3階建ての場合、平屋では窓の位置によって日当たりや風通しが弱くなることがあります。
採光を確保するなら、中庭や高窓、天窓などを敷地条件に合わせて配置してください。
コの字型の建物は中庭を囲めるため、道路側からの視線を抑えながら光と風を取り込めます。
50坪の土地では、建ぺい率30%なら15坪、50%なら25坪、60%なら30坪が平屋の理論上限です。部屋数と庭、駐車場の優先順位で適否が変わります。
50坪の土地に3階建ての家を建てる
3階建てを計画するときは、高さ制限や斜線制限、用途地域を確認する必要があります。
条件を満たせる土地なら、縦方向を活用して居室や収納を確保できます。

(画像:『42坪 3階建 北向き』の間取り|間取り集500プラン|「あたりまえ」の間取り集|ミサワホーム (misawa.co.jp))
リビングを2階に置くと、1階と3階の居室から移動しやすい中間階になります。
1階を玄関や水回り、3階を個室に分ける場合も、2階のLDKが家族動線の中心です。
周囲が2階建てなら、2階リビングは1階より採光や通風を確保しやすい場合があります。
50坪の土地に完全分離の二世帯住宅を建てる
建ぺい率と容積率に余裕があれば、50坪の土地でも完全分離型の二世帯住宅を検討できます。
完全分離型では、玄関やキッチン、浴室などを世帯ごとに設ける間取りが基本です。

(画像:『50坪 2階建 南向き』の間取り|間取り集500プラン|「あたりまえ」の間取り集|ミサワホーム (misawa.co.jp))
分け方は、建物を左右に分ける方法と、1階と2階で世帯を分ける方法があります。
親世帯を1階へ配置すると、階段を使う頻度を抑えやすく、水回りも同じ階にまとめられます。
50坪の土地にビルトインガレージ付きの家を建てる
50坪の土地に駐車スペースを設ける場合、敷地にそのまま駐車スペースを設けるだけでなく、1階部分にビルトインガレージを設置する方法もあります。
敷地の有効活用もできますし、愛車を風雨や盗難から守る駐車スペースにもなります。
また、ガレージとの行き来がしやすくなることから、趣味の時間を充実させることができます。
実際は主に以下のような間取りが考えられます。

(画像:『76坪 3階建 東向き』の間取り|間取り集500プラン|「あたりまえ」の間取り集|ミサワホーム (misawa.co.jp))
十分な延床面積の居室を同時に実現したい場合は、ビルトインガレージのある3階建てを検討しても良いでしょう。
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50坪の家を建てるときの6つのポイント

50坪は約165.29㎡ありますが、建物と庭、駐車場へ配分できる面積は敷地条件で変わります。
建ぺい率60%なら建築面積は最大30坪となり、残る部分を外構や通路に使う計画です。
間取りを決める前に、費用や収納、将来の移動動線まで家族で整理しておきましょう。
検討したいポイントは次の6つです。
- 費用をおさえる
- 分散収納を設ける
- 家族のこだわりを反映させる
- 平屋や3階建ても検討する
- バリアフリーにも配慮する
- 家の広さを活かした外観・外構だとおしゃれになる
1.費用をおさえる
土地取得費と建設費の配分を先に決め、諸費用を含む総予算の範囲で計画します。
2025年度の土地付注文住宅では、平均建設費が3,737.6万円でした。
平均土地取得費1,575.3万円を加えた合計は5,312.9万円で、土地の比重も小さくありません。
延床面積や仕様をそろえた見積もりを比べ、建設費3,737.6万円という全国平均との差も確認しましょう。
2.分散収納を設ける
キッチンや玄関、寝室など、物を使う場所の近くに収納を分けて配置します。
分散収納は、複数の場所へ必要量の収納を設け、生活動線を短くする設計です。
キッチンにはパントリー、個室にはウォークインクローゼット、玄関にはシューズクロークを配置できます。
玄関のシューズクロークやキッチンのパントリーは、使う物と家事動線を基準に広さを決めてください。
3.家族のこだわりを反映させる
料理や映画、車など、家族が新居で続けたい趣味を間取りの打ち合わせ前に整理します。
50坪の土地では、建築面積の上限内で生活空間と趣味の場所を配分することが大切です。
料理を楽しむならオープンキッチン、運動が習慣ならトレーニングルームを検討できます。
映画用のシアタールームや、車とバイクを置けるガレージも具体的な候補です。
家族ごとに希望を3つ程度まで挙げ、建築面積や予算と照らして優先順位を決めましょう。
4.平屋や3階建ても検討する
階段移動を減らしたい家庭では、生活空間を1階へ集める平屋が候補になります。
採光や居室数を優先する場合は、縦方向を使える3階建ても選択肢です。
50坪の土地で建ぺい率30%なら、平屋の建築面積は最大15坪に限られます。
建ぺい率60%なら最大30坪ですが、庭や駐車場を取る場合は建物を上限より小さくします。
二世帯住宅では、親世帯を1階へ置く方法や、中庭を境に生活空間を分ける方法を検討できます。
5.バリアフリーにも配慮する
親世代と同居したり、老後の暮らしを考えるならバリアフリーを考慮しましょう。
バリアフリー住宅を実現させるためは、移動するときの動線をしっかり整える必要があります。
例えば、階段のない平屋にすることはもちろんですが、生活に欠かせない水回り設備は、寝室から近くに置いて移動する距離を短くすると使いやすくなります。
また、行き止まりをなくした回遊性のある間取りにすると、車椅子の方向転換によるストレスを軽減させることが可能です。
将来、車椅子を使う可能性は誰にとってもゼロではないので、間取りを考えるときも頭に入れておきましょう。
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6.広さを活かした外観・外構だとおしゃれになる
50坪の土地に建てる家はゆとりのある間取りとなるため、様々なデザインの住まいが建築可能です。
スタイリッシュな家やホテルライクなラグジュアリーなスタイル、和のテイストも散らした和モダン、漆喰壁など自然素材をつかったナチュラルな家など、どんなデザインでも映える大きさです。
大きな窓を採って開放的な空間にしたり、玄関へのアプローチを長くとってデザイン性と防犯性を両立させたり、シャッター付きのビルトインガレージを付けるのもおしゃれですね。
平屋住宅であれば大きな勾配天井をつけると意匠性が高まるだけでなく、ロフト空間としても活用することができます。
50坪の土地では建物以外のスペースも広くなるので庭や外構にこだわることができ、家の印象を大きく左右します。
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まとめ
50坪ほどの土地であれば、あらゆる間取りの住宅が建設可能です。
しかし、その分考慮する点が多いことも挙げられます。
理想のマイホームを実現するためには、メーカーを複数社ピックアップし、比較検討することをおすすめします。
マイホームは一生に一度のお買い物です。
大きな損をしないよう、面倒くさがらずに必ずHOME`SとSUUMOのカタログ請求をして複数社比較して慎重に選びましょう!
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この記事の監修者
井口 梓美(いぐち あずみ)
宅地建物取引士・ファイナンシャルプランナー
大学卒業後、東証一部上場大手保険代理店へ入社。顧客に寄り添ったプランニングで新人賞を受賞。
その後、大手不動産ポータルサイト運営会社へ入社。ITベンチャー企業での経験を経て株式会社Azwayを創業。
自らも宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナーの資格を有し、「住まい」と「ライフスタイル」に特化したWEBサービスを手掛けている。




